高血圧とは?

つつじ内科 高血圧とは?私たちの血圧はちょっとした動きや気温の変化で上がったり、下がったりします。
このような血圧上昇は高血圧とは言いません。

しかし、安静にしている状態の時でも慢性的に血圧が高い状態の場合があります。これを高血圧と言います。

高血圧の診断基準

では、高血圧は何を基準に高血圧と判断されるのでしょうか。
診断のつく具体的な数値として

診察室血圧 収縮期血圧/拡張期血圧 140/90mmHg以上
家庭血圧 収縮期血圧/拡張期血圧 135/85mmHg以上

が高血圧と診断されます。
院内で測る血圧と家庭用血圧では診断の基準に差があるので注意して下さい。

また、高血圧には段階があり、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3段階に分かれています。
そして正常高値血圧と呼ばれる130~139/85~89mmHgは、高血圧の一歩手前で高血圧予備軍として位置づけられます。

さらに高血圧には「かくれ高血圧」が存在しているので注意が必要です。

当医院で行っている治療について

当医院で行っている高血圧の検査・治療は以下の通りです。

食事療法による減塩や体重管理

節酒の指導

運動療法

薬物療法

禁煙外来

24時間血圧測定検査

高血圧の具体的な症状について

高血圧には具体的な症状はありません。高血圧により、

頭痛/動悸/息切れ/肩こり/めまい/胸の痛み/むくみ

などの症状が現れた場合、重大な合併症が起こっている可能性がありますので早めの受診をお勧めします。

知らないと怖い高血圧のリスク

高血圧を放っておくと、動脈硬化の進行、脳梗塞、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが高まります。

2型糖尿病の方では、糖尿病でない方と比べて、高血圧の合併率が高いことが日本人においても認められています。

ご存知の通り、糖尿病は脳梗塞や心筋梗塞のリスクとなっており、そこに高血圧が合併すると、そのリスクは相加、相乗的に増加することがわかっています。

糖尿病の方にとって、高血圧の管理は最重要項目の一つとなっているのです。

最近の調査では、外来で測定した血圧が正常な方の中にも、ハイリスクな方がいて、外来での血圧が正常であっても早朝の高血圧、夜間の高血圧などの仮面高血圧、いわゆる「かくれ高血圧」の方が存在しており、これらの方々をしっかり診断することの重要性が指摘されています。

24時間血圧測定検査における血圧測定結果の有用性について

こちらの調査結果は、無作為に選ばれた25歳から74歳までの3200人のうち24時間血圧測定検査を施行した2051人の約11年間の観察調査の結果です。

24時間血圧測定検査の結果は診察室で測定する血圧と比較し、より心血管病と関係があることが報告されています。

これ以外にも24時間血圧測定検査における血圧測定結果の有用性は多数報告されています。

知らないと怖い高血圧のリスク

(Circulation 2005, 111:1777-1783より抜粋)

また、私が大学時代に行った24時間血圧測定検査結果によると、112名の2型糖尿病の患者において血圧が正常であった80名のうちなんとかくれ高血圧の方は47.5%も見られました!

そしてかくれ高血圧の2型糖尿病の方は、血圧が正常な方に比べて血糖値やコレステロール値が悪く、さらには血管が障害されている度合いが、かくれ高血圧の方の方が進行していて、驚くべきことに高血圧と診断された方とほぼ同じくらい悪いということが分かりました。

自覚症状がない状態で進行する「かくれ高血圧(仮面高血圧症)」

この結果により、2型糖尿病の方は、外来では正常な血圧でも、実はかくれ高血圧(仮面高血圧症)を呈していることが多く、高血圧のある糖尿病の方と同じように、血管の障害が進行している可能性があります。

そのため24時間血圧測定によって、このような方を抽出し治療を行っていくことの重要性を示した大切な報告として様々な分野の専門家から評価をいただいております。

高血圧は「かくれ高血圧」と呼ばれるほどに、自覚症状がない状態で進行するケースが非常に目立ちます。
自覚症状が出てからの治療は、なかなか大変ですので、定期的に高血圧の予防診断をうけることをお勧めします。